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架空地線
*架空地線の目的
1.電線の上部に架線して、雷を架空地線で受けて電線への直撃を防止する
2.雷により鉄塔の電位が上昇し、鉄塔側から電線に逆フラッシュオーバすること
を防ぐ
3.主目的ではないが、架空地線により弱電線(電話線等)への電磁誘導障害を軽
減する

*種類
従来は、機械的強度・耐久性・価格などから亜鉛めっき鋼より線が用いられて
きたが、近年は、鋼心イ号アルミ合金より線・アルミ覆鋼より線などが用いられ
ている。また、光ファイバを内蔵し、通信線の機能も合わせ持つ架空地線が開発
され、使用されるようになってきた。

○遮蔽効果
架空地線が雷を遮蔽する範囲は古くから種々の説があり、未だ決定的な結論を得るには至っていない。
一般に鉄塔高が高くなると遮蔽効果が悪くなり、高さ20mでは遮蔽角が45度で十分遮蔽効果があるが、高さ30mでは30度、高さ40mでは上相に対しては20度、中相に対しては15度程度しか十分な遮蔽効果は得られない。

(参考)
光ファイバ複合架空地線には、光ファイバを架空地線の中心部に内蔵する「光フ
ァイバ内蔵型架空地線」と、架空地線の表面に光ファイバを巻付ける「光ファイバ
巻付け型架空地線」の2種類があり、これらを総称してOPGWと呼ぶ。

3/June/1997